残ったご飯、冷凍してますか?
我が家では、ご飯を多めに炊いて、ラップや保存容器に入れて冷凍するというスタイルで長らく過ごしてきました。
でも、こどものご飯を作るようになってから、食の安全性が気になるように。
今日は、ラップは安全なのか?ラップ以外の選択肢についてまとめました。
ラップに発がん性はあるの?
ラップは加熱すると有害物質を発生する、発がん性があるなどという話を聞いたことはありませんか?
サランラップやクレラップ、大手の良くくっつくラップはピタッとくっついて使いやすい反面、その原料にはポリ塩化ビニリデンが使われています。
塩ビ系のラップはダイオキシンが発生する可能性があるため、危険といわれることがあります。
ダイオキシンとは?
ゴミ工場でプラスチックを燃やしたときなどに出る化学物質。
ダイオキシン類は体内に入ると、発がんを促進する作用、甲状腺機能の低下、生殖器官の重量や精子形成の減少、免疫機能低下を引き起こすことが報告されています。
実際のところはどうなんでしょうか?
サランラップを製造している旭化成ホームプロダクツさんのQ&Aの引用です。
Q.電子レンジで「サランラップ®」を使うとダイオキシンが発生する心配があるのでしょうか?
A.電子レンジで「サランラップ®」を使用していてダイオキシンが発生することはありえません。
Q.欧米先進国では「サランラップ®」などのポリ塩化ビニリデン製ラップは禁止されているとききましたが、本当ですか?
A.いいえ、禁止されている事実はありません。環境先進国ドイツを中心としたヨーロッパ各国においても米国においても、ポリ塩化ビニリデン製ラップを禁止するような法律はなく、愛用されています。
家庭の電子レンジで使用する分には、ダイオキシンが発生することはないんですね。
世界中で使われているという点は、安心材料でもあります。

Q&Aには以下もありました。
Q.「サランラップ®」を燃やすと、ダイオキシンが発生するというのは本当ですか?
A.ダイオキシンは「サランラップ®」に限らず塩素の入ったごみを300℃~500℃程度の低い温度で不完全燃焼させたときに発生する恐れがありますが、800℃以上で完全燃焼させれば問題ないといわれています。
したがって、使い終わった「サランラップ®」は家庭では燃やさず、プラスチックごみとして各自治体の定める方法に従って廃棄してください。
電子レンジで使用する分には問題ないですが、ゴミ工場で燃やしたときにはダイオキシンが発生する可能性があるということです。

ちなみに現在、廃棄物焼却炉は、800℃以上で焼却することが義務づけられていますが、それでもダイオキシン類は発生します。
廃棄物焼却炉は,焼却物を完全燃焼させるために800℃以上で焼却することが義務づけられています。それは,このような高温で焼却を行えば,ダイオキシン類でも分解するからです。しかし,このような焼却で発生したガスでも,冷却する過程においてダイオキシン類が生成してしまうことが知られています。この生成反応はデノボ合成と呼ばれています(図)。
電子レンジでの使用で害がないとはいえ、家庭で発生するラップのゴミも、できる限り減らしていくことが環境保全の第一歩になるんですね。
ラップが解けたら有害物質が溶け出さない?
電子レンジで使用する分には、ダイオキシンが発生することがないことは分かりました。
では、ラップが溶けた場合はどうなんでしょうか?
レンジの時間が長すぎて、ラップが溶けた経験がある方も結構いるのではないでしょうか。
塩ビ系のラップの耐熱温度は140度なので、電子レンジの加熱温度には耐えうるといわれていますが、油分の多い食品を加熱した場合は油の温度上昇で耐熱温度を上回り、食品に触れているラップが溶ける場合があるとのこと。
実際にパッケージにも記載がありました。
これについても、旭化成ホームプロダクツさんQ&Aに記載がありました。
Q.食品をラップして電子レンジにかけたらフィルムが溶けてしまったのですが心配ないですか?
A.温まった食品の熱によりフィルムが溶けてしまったものと思われますが、フィルムから体に悪いものが出てくることはありません。
溶け出すことはないとして、そもそもラップに有害物質は使われているんでしょうか?
Q.「フタル酸エステル」「アジピン酸エステル」「ビスフェノールA」など環境ホルモン物質と疑われているものは、「サランラップ®」には使われていますか?
A.「サランラップ®」では、内分泌かく乱作用を持つとされる物質(いわゆる環境ホルモン)は使われていませんのでご安心ください。なお、現時点で内分泌かく乱物質に関する確定したリストはありません。1998年当時、環境省では、科学的に未解明な点が多いものの、優先して調査研究を進める物質リストを公表しました(SPEED'98)。しかし現在は新たな対応プログラム(ExTEND2010)のもと、一時点での対象物質のリストアップは行わず、基盤的な調査研究が進められている段階です。
環境ホルモンは使われていないと明言されていますね。一方、明確なリストがないとのことなので素人にはなんとも判断が難しいところ。
結論としては、普段使いの範囲ではラップを電子レンジで加熱することは問題ないといえそうです。

結局のところ身体に本当に悪いものなのかは確実にはわからないので、メリットデメリットを知って自己判断で使用する必要があります。
冷凍ごはん|ラップ以外の選択肢
ラップなら無添加ラップを使うのがオススメですが、ここはせっかくなのでラップ以外の選択肢をご紹介します。
ガラス製の保存容器
プラスチック製だと結局、ラップと同じ安全性の心配がありますが、ガラス製の保存容器ならその心配もなし。
フタの付いた保存容器を活用すれば、ラップと違って冷凍庫内のにおいが移ってしまうこともなく衛生的にも安心です。
電子レンジで温められる耐熱素材の保存容器なら、レンジで解凍したご飯をそのまま食卓に並べることができます。
オススメはiwakiの製品です。
耐熱ガラス製なので、冷凍したご飯をそのまま電子レンジで解凍できてとっても便利です。
おひつ
冷凍ではないですが、昔ながらの日本人の知恵「おひつ」。
ラップを使う必要がなく、ごはんの粗熱と余分な湿気を吸収してくれるので、ごはんを乾燥させずに、ふっくらやわらかな状態で保存ができます。
おひつにご飯を保存しておけば、10時間から12時間程度はおいしさを保てるんです。
また、おひつにマルっと移し替えるので小分けにする必要がなく、手間もかかりません。
そしておひつは電気代がかからないのもありがたいポイントですね。

↓こちらは、陶器でできた管理が楽チン&レンジで使えるおひつです。
我が家はガラス製の保存容器を経て、おひつを使い始めて2年経ちました。
何よりふっくら美味しいごはんが食べられて、もうやめられません。
↓我が家のおひつ生活については、こちらにまとめました。
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冷凍ごはんの保存やめました|安全・美味しい「おひつ生活」のススメ
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まとめ
今日はラップは安全なのか?ラップ以外の選択肢についてまとめました。
家庭のレンジで使用する分には害はないということがわかりましたが、こどもの未来の地球を考えるとやっぱり塩ビ系のラップを使うのは控えたいなと思いました。
我が家では、ラップは無添加のものを選びつつ、残ったご飯の保存にはラップ以外の選択をしていきます。
完全に排除するのは難しくても、少しづつ環境と安全を考えた生活をしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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